アメリカでは、優秀な学生を指して“all-round student”という表現がよく使われます。日本語で言えば「文武両道」で、勉強ができ、スポーツにも秀で、ボランティア活動も熱心に行う、多面に渡って活動している学生ほどアメリカ社会では評価されます。勉強ができてもいわゆるガリ勉タイプではダメなのです。
交友関係が広がる、英語力に磨きをかけることができる、スキルを身につけられる等々、課外活動に参加するメリットはいくつもあります。また就職や大学院進学においても、課外活動での実績が大変重要な選考基準となっています。“all-round”な学生を目指してぜひ積極的に課外活動へ参加してほしいものです。きっと自分の可能性を広げるチャンスが見つかるはずです。

1. Student Organization

米国の大学には、多岐の分野にわたりさまざまなクラブ(Club) や同好会(Association) があります。ここでは、どの大学にもある一般的な学生団体をいくつか紹介します。自分の大学にあるクラブ、同好会を知りたい場合は、大学のウェブサイトか留学生オフィスで確認してください。

Clubs and Associations

Japanese Student Organization
African American Student Organization
Latino Student Organization
Pacific Islander Organization

Accounting Students Association
Biology Student Association
Health Education Student Association
International Student Association

Animation
Ceramic
Cinema
Dance
Photography
Music

Christian Student
Muslim Student
Catholic Student

College Democrats
College Republicans
Students against War
International Socialist Association

Environmental Student Group
Amnesty International
Social Work Advocates

Pre-Medical Chapter
American Society of Civil Engineering
Psychology Student Organization
Nursing Student Organization
Pre-Law Society

Greek System

アメリカの大学には「Phi Beta Sigma」や「Alpha Delta Gamma」等、ギリシャ文字の名称の、フラタニティ、ソロリティという社交クラブがあります。 総じてグリーク・システム(Greek System)と呼ばれているのは、このようにギリシャ文字から成り立つことに由来しています。加入には一定の条件や課題があり、仲間として迎え入れられると、同じ家の中で兄弟姉妹同然に共同生活する形態がとられています。 メンバー同士で勉強を教え合う環境が整っているのも特徴です。

Honor(s) Society

オーナー・ソサエティ(Honor Society)あるいはオナーズ・ソサエティ(Honors Society)とは、優秀な学生によって構成されている大学の枠を超えた団体であり、ある一定のGPAを保てば入会できるシステムとなっています。ビジネス専攻の学生を対象としたAlpha Kappa Psi、生物学専攻の学生のBeta Beta Betaといった専攻分野別の団体や、Golden Key International Honor Societyのように留学生を対象にした団体もあります。入会するかどうか迷う場合は、NCNアドバイザーに相談してみてください。

2. インターンシップ

在学中に自分の専攻や将来の進路と関連した就業体験を積む制度を、インターンシップといいます。新卒採用がないアメリカでは、大学生はインターンシップを通じて就労経験を積み、自分の専門分野(専攻)のスキルを身につけると同時に、ネットワーク(人脈)を作って就職活動をできるだけ有利になるように進めるのが一般的です。必修科目にインターンシップがある場合は、スケジュールをしっかり立て、早めに準備しておく必要があります。

計画

いつ、どこでインターンシップを行うか、スケジュールを立てます。

STEP
1

情報収集

担当教授やアドバイザー、インターンシップを既に行った先輩から情報を集めます。NCNの進路指導セミナーで配布している課外活動アイディア集やウェブサイトも情報源として活用してください。

STEP
2

申し込み

募集要項に従い、必要書類を用意します。アメリカ国内でインターンシップをする場合は、大学のキャリアセンターに出向き、効果的な履歴書(Resume)作成について、指導を受けましょう。身上書(Personal Statement)や小論文(Essay)が必要な場合は、教授やアドバイザーに添削してもらいましょう。

STEP
3

フォローアップ

結果が出るのに時間がかかり過ぎている場合は、メールや電話で問い合わせてみましょう。

STEP
4

インターンシップが決まったら

インターンシップ中の滞在先や交通手段について、忘れずに予め段取りを付けておきましょう。

STEP
5

注意!!

  • インターンシップを行うのは2年生か3年生の夏休みが適している。就職活動時期は避けること。
  • 留学生が許可なく有給でインターンシップを行うことは法律で禁止されている。有給で行う場合は、必ずCurricular Practical Trainingを申請して、労働許可を得る必要がある。トラブルを避けるためにも、アメリカでインターンをする場合は、早めに留学生オフィスに相談しに行くこと。

3. ボランティア

アメリカはいわずと知れたボランティア大国です。幼少時からボランティア精神について教育を受け、生涯をかけて何らかの形でボランティアや地域活動に携わっています。大学の入学審査の際、ボランティアの項目が設けられているほどです。ボランティア大国アメリカには、多種多様なボランティア活動があります。自分の興味に合ったボランティアを是非見つけてみましょう。ボランティアを見つける方法は以下の通りです。

大学内の機関

大学内の、地域活動を掌っているオフィス(大学により名称は異なるが、Community Service, Office of Community Service LearningやCommunity Program Office等、大概名称にcommunityが入っている)を訪れ、地域活動(Community Service)のリストを入手してみてください。また、留学生オフィスや日本人会を含む留学生団体で募集をしている場合もあります。

地域メディアを利用する

州や都市の行政機関、地域メディアなどで募集を行っている場合があります。それぞれのウェブサイトをチェックしましょう。

教会など

近くの教会を訪問してみましょう。ボランティアはいつでも歓迎されます。

もちろん、インターネットで検索をする方法もあり、専門サイトなどもありますのでいろいろな方法を試してみましょう。