正規授業履修基準

正規科目を履修するためには、大学ごとに規定された履修基準を満たさなければなりません。 正規科目履修基準は、規定以上のスコア(TOEFLなど)を取得する、語学研修所を卒業する、語学研修所で基準以上の英語力があると認められ、推薦を受ける、またはこれらの条件の混合になります。

条件を満たした学生は、全正規科目を履修する、または語学研修のクラスと並行して一部の正規科目を履修することができます。自分の大学の基準については、渡米直後のオリエンテーションで説明を受けているはずですが、不明な点がある学生は語学研修所やNCNアドバイザーに確認しましょう。

正規科目履修が決まったら…

以下は一例であり、大学や専攻により順番が異なる場合があります。

正規科目履修が決定!

おめでとう! まずは第一関門突破ですね。正規科目の一部履修が認められた学生は、まだまだ油断禁物です。次学期からは正規科目を全て履修できるよう、規定の基準を満たしましょう。大学によっては、正規科目の一部履修を認められる期間に規定がありますので、語学研修所やNCNアドバイザーに確認してください。

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1

正規科目履修単位数の確認

  • 全正規科目履修の場合
    セメスター制の大学の場合、1学期に12単位以上履修する必要があります。ただし正規科目を初めて履修する学期は、12単位に留めておく方が賢明です。
  • 留学生としての身分を維持するためには、移民法の規定により、セメスター制の大学の場合、通常の学期は最低12単位を履修する必要があります。また、オンライン提供科目については最大単位数制限がかかっている場合があります。
  • 一部正規科目履修の場合
    履修できる単位数について、語学研修所のアドバイザーに確認しましょう。
STEP
2

履修科目の決定

履修できる正規科目の単位数がわかったら、語学研修所のアドバイザーやNCNアドバイザー、大学アドバイザー、先輩学生から情報を収集し、履修科目を選びましょう。

STEP
3

プレイスメント・テストや学力テストの受験

州によっては、正規科目を履修する前に学力テストの受験が要求されています。テストは通常、英語および数学から成ります。また、科目によっては(数学や化学等)、プレイスメント・テストの結果に応じたクラスを履修する場合があります。受験が必要なテストについては、大学アドバイザー、NCNアドバイザーに確認しましょう。

STEP
4

履修登録

履修登録するクラスが決まったら、登録カード(Registration Card)等の必要書類を記入して、アカデミック・アドバイザーのサインをもらいます。クラスの担当教授のサインが必要な場合もありますので、アドバイザーの指示に従ってください。 登録そのものは原則、オンラインで行います。

注意!!

ホールドはかかっていませんか?

ホールド(Hold)がかかっている場合、ホールドを解除するまで履修登録はできません。オンラインで大学の自分の口座にアクセスしたり、Fiscal ServicesやCashier’s Office等に問い合わせたりして、ホールドの理由を確認してください。

ホールドがかかっている例
  • 授業料、各種費用の未払い
  • 駐車場/図書館等の罰金の未払い
  • 図書館の書籍の未返却
  • 留学生オフィスやヘルスセンター等の必要書類の未提出…等
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5

授業料の支払い

大学のマイページに授業料の請求が来たら授業料を納付します。詳しくはこちら

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6

オリエンテーションに出席

多くの大学では、正規科目履修開始時にオリエンテーションに出席することが義務づけられています。オリエンテーションでは、履修登録の方法、大学のサポートサービス、規則等、今後の学生生活において必要かつ役に立つ情報を得ることができます。

注意!!

オリエンテーションに出席しないと、ホールドがかかり、履修登録ができなくなることがあります。必ず出席しましょう。

STEP
7

教科書の購入

履修登録を終えたら、大学や大学周辺のブックストアで、そのクラスで指定されている教科書を購入します。同じ授業でもセクションが異なると教科書も異なることがありますので、自分が登録したセクションで指定されている教科書を確認して購入しましょう。後日クラスを変更する場合に備えて、教科書を返品できるようレシートは必ず保管しておきましょう。

注意!!

教科書は構内での盗難品のトップリストに挙げられています。(ちなみにナンバー1はラップトップ・コンピュータ) 図書館等に置き放しにしないとともに、自分の物であることを主張できるよう、自分なりのシステムを使って記名しておきましょう。(例 *誕生日が1月15日なので、115ページに記名しておく等)

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8

授業開始前の準備

シラバスの入手

各クラスではシラバス(syllabus)と呼ばれる講義要項を手に入れましょう。通常は授業の初日に配布されるか、大学HPよりダウンロードできます。シラバスでは授業の目的、学期中の課題や試験、授業計画、学生に期待すること、担当講師の連絡先等について記載されています。授業のシラバスが揃ったら、授業の詳細、例えばクイズ(Quiz)と呼ばれる小テストや、レポート、プレゼンテーションの回数、そしてクラスの印象等を総合的に判断して、最終的に履修するクラスを決めます。同じ時期に複数の科目のレポートや小テストが重なると準備がかなり大変になるので、一学期間を通したスケジュールを頭の中に描きながら最終履修科目を決定しましょう。

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Add / Drop 期間

授業開始後の数日間~一週間は、通常、アド/ドロップ(Add/Drop)期間として設定されています。学生はこの期間を利用して履修したい授業を見学し、必要があれば多少の変更を行って最終的な履修科目を決定します。

一定期間を過ぎると、履修科目の変更はできなくなりますので要注意です。履修登録の取り消し(ドロップ)は、自分は取り消したつもりでいても、きちんと手続きしていないと成績表にW(Withdrow:履修取り消し)やF(Fail:不可)の成績が残ってしまいますので注意してください。また、大抵の大学では、アド/ドロップに手数料がかかりますので注意してください。

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2

オフィスアワーの活用

授業の形式にかかわらず、教授は学生の質問を受けたり、学生と問題点を話し合ったりするために、週に何回かオフィスアワーという時間帯を設けています。この時間帯には、学生は教授のオフィスを自由に訪れることができます。オフィスアワー以外でも、アポイントメントを取れば、時間外に会ってくれることもあります。また、教授によっては電子メールで質問を受け付けることもあります。

オフィスアワーを積極的に活用することは、授業に対する前向きな姿勢を教授に見せることができ、また自分のことを知ってもらう絶好の機会です。積極的に活用しましょう。

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3

履修取り消し(クラスのドロップ)

学期途中、成績が芳しくない場合に履修を取り消すことができます。履修取り消しができる期限は大学ごとに規定されており、それ以降は履修の取り消し(ドロップ)はできません。この場合、成績には大抵「W(Withdrow)」が付きます。また、Add/Dropと併せてWithdrowの期限も大学のカレンダーに明記されていますので確認しておきましょう。

注意!!

留学生のステータスを維持するには、セメスター制の場合、12単位以上履修しなければなりませんが、履修取り消し後、単位数が12単位以下にならないよう気をつけましょう。履修取り消しを考え始めたら、NCNアドバイザーや大学の留学生アドバイザーに相談し、履修取り消しの手続きを進めてください。

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4

その他

再履修

成績に満足がいかない科目は、同じ科目を再履修し、より良い成績を残すようチャレンジすることができます。大学により再履修できる規則が異なりますので、大学カタログで確認してください。大学によっては、取得済みの単位数によって規則が異なることがありますので注意が必要です。

長期履修計画(ディグリープラン)

卒業までの長期履修計画を立てることは、計画的に履修を進める上で大変重要です。正規科目履修が決まったら、卒業までの履修計画を立てて、大学のアドバイザーに確認を取りましょう。また、各学期の初めにその履修計画を見直し、自分の卒業予定を確認しましょう。

履修計画作成時には、就職活動時期やボランティア、インターンなどの課外活動時期も考慮して作成しましょう。