米国大学と単位制

米国大学では単位制を導入しており、日本の大学のように1年修了すると学年が上がるのではなく、取得した単位数によって学年が決まり、卒業も必要単位数で認定されます。中学生などで「Freshman / Sophomore / Junior / Seniorがアメリカの1年生から4年生の表現」と習ったかもしれませんが、これはあくまでひとつの目安であり、「1年目、2年目」という表現に近いと考えましょう。

通常、セメスター制(秋・春+夏学期の3学期制)の場合、一般的な授業は3単位(semester hours)、実験などは1単位とされることが多くなります。1 semester hour=授業50分+休憩10分の意味です。ただし、クォーター制(3ヶ月ごとの年間4学期制)を採用する大学はこの限りではありません。

卒業に必要な単位数

専攻(学部)によって異なりますが、セメスター制の4年制大学では一般的に120~130単位が必要です。この総単位数を取得すれば、4年かからずに卒業することもできます。総単位数の中には日本と同様コア・カリキュラム(Core Curriculum)と呼ばれる必修科目とディストリビューション・リクワイアメント(Distribution Requirements)とよばれる選択必修科目が含まれます。それ以外は興味のある科目(Elective)を選ぶことができ、選択の幅は日本の大学よりかなり広くなっています。

多くの大学・学部では卒業に必要な単位のチェックリストを用意しています。卒業ぎりぎりになって慌てないよう、あらかじめ必要単位を確認して卒業までの履修計画を立て、状況の変化に合わせてそれを修正していく方法がおすすめです。

NCN学生最短卒業記録は??

NCN学生の最短記録は、土木工学(Civil Engineering)専攻で、5年間で博士号取得という記録があります。これは所属大学の最短記録でもあり、通常は学士号4年、修士号2年、博士号2〜3年で8〜9年程度かかりますから驚異的な記録です。これは極端な事例としても、夏学期に授業履修を積極的にする、学期あたりの単位数を増やすなど全力を挙げた学生で3年ちょうどくらいでの卒業という事例は多々あります。ただし、卒業を急ぐあまり詰め込みすぎ、GPAや単位を落としては元も子もありません。自分に合ったペースで進め、大学のアカデミックアドバイザーやNCNアドバイザーにもよく相談しながら履修を進めましょう。