1. 専攻の決め方

専攻は留学前にも考えて決めたことではありますが、学んでいく中で興味が他に移ったり、まずは英語力や国際性優先で留学を決めた場合もあるでしょう。

将来就きたい仕事/やりたいことが明確な場合

その仕事に就くために必要、または有利になる専攻を選択します。特に技術系の職種においてはその分野に関連する専攻が必須であるケースがほとんどなので、早い時期から将来を具体的にイメージし、必要な専攻や科目を履修しておきましょう。特に資格など、必要条件については自分でも調べ、ハードルについてはっきり認識して対策していく必要があります。

興味/関心を持っていることがある場合

専攻と就職が直接結びつかないが、自分の好きなことをとことん学び、アカデミックな見地から一つのことを極めるのも良いでしょう。大切なことは、興味を持てること、楽しいと思えることです。いくら将来に役立つといっても、自分が興味を持てない分野や明らかに苦手な分野を無理やり学んでも苦しいだけです。どうすべきかより、どうしたいかを考えてみましょう。

自分の興味や適性がわからない場合等

自分の興味や適性が明確になっていない場合、専攻/授業の難度に疑問がある場合は、入門/概論レベルの授業を履修してから、専攻として決定すると良いでしょう。

注意!!

勉強したい専攻が明確になっている場合も、その分野の教授やアドバイザー、先輩学生に、実際に勉強できる内容、卒業後の進路などについて質問してみましょう。自分で考えていたことと、現実にずれがあるかもしれません。

2. 様々な専攻

ダブルメジャー(Double Major)

2つ学位を取得するために、同時に2つの分野を専攻することをダブルメジャー(Double Major)と言います。全く異なる2つの専攻を選ぶと必須履修科目に重なりがなく、卒業までに膨大な時間がかかることになるので、共通の必須科目が多い専攻をダブルメジャーにするほうが経済的です。ダブルメジャーに挑戦する際には、大学のアカデミックアドバイザーやNCNアドバイザーによく相談しましょう。

副専攻(Minor)

副専攻は、主専攻に加えて補助的な知識やスキルを身につけたい時や、就職活動に向けてタイトルをよりつけたい場合に役立ちます。通常、18〜24単位程度で卒業時に「〇〇学副専攻」というタイトルが得られます。専攻によっては、副専攻(Minor)を必須にしている専攻があるので、履修計画を立てるときに確認してください。また、主専攻と重なる部分が多い場合は、主専攻の卒業要件に加えて数単位取得すれば副専攻となる場合もあります。

3. 専攻の変更

渡米後に関心が薄れたり、興味が変わったりすることにより、渡米前に決めてきた専攻を変更することは往々にしてあります。関心のある専攻の教授、アドバイザー、先輩学生、大学キャリアセンターなどからできる限りの情報を収集し、実際に勉強できる内容、卒業後の進路の可能性を確認してみましょう。また、興味のある専攻の入門・概論レベルのクラスを履修し、自分の興味、関心を再確認してみるのも一案です。専攻の変更を決めたら、大学のアドバイザーに会い、専攻の変更を申し出てください。大学によっては、専攻を変更する際に手数料が発生することがあるので注意してください。また、NCNアドバイザーにも相談してみましょう。

注意!!

専攻によっては、条件を満たさないと希望専攻に変更できないことがあります。

  • 規定の要件(履修科目、単位数、GPAなど)を満たしていないと専攻学生になる(declareという)ことができません。
  • 規定の条件(履修科目や単位数)を満たした上で、面接、エッセイなどで選考プログラムに合格しないと専攻することができません。
  • 正規科目履修が見えてきたら、自分が希望する専攻になるためのプロセスをアドバイザー/NCNアドバイザーへ確認してください。

4. 専攻の維持

念願の専攻学部/学科生になれても、プログラムによっては規定のGPAを維持しないとその専攻から除籍されるので、自分の専攻を継続できる条件を確認しておくことが大切です。除籍された際には、専攻の変更を余儀なくされます。こういった維持条件は、特に資格取得を伴う専攻に多くみられます。大学カタログ(講義概要)に必ず条件が明記されているので確認しましょう。また、大学院進学が資格取得の条件となっている場合は、大学院に進めるだけのGPA(多くの場合は少なくともGPA3.0以上)を保つことも大切です。