比較的治安が良いと言われる日本の生活に慣れている日本人が、アメリカで安全に暮らしていくためには、アメリカでの防犯、安全の知識、情報、心構えが必要です。以下の注意点をよく読み、アメリカでの常識に従って、常に安全を意識した行動を心がけましょう。
1. 日常生活で気をつけること
キャンパスや街で
- 夜間の一人歩きは避け、人通りが多く、明るい場所を歩く。図書館利用後等、もし夜一人でキャンパス内を移動しなければならない場合は、エスコートサービス(キャンパス内での護衛)を必ず利用する。
- もし誰かに付けられていると感じたら、すぐに店やオフィスに入れてもらう。
- 人気のない駐車場は特に注意する。
- 見知らぬ人の車には乗らない。
- 持ち歩く現金は必要最小限に留める。
寮で
- 貴重品は鍵のかかる場所に保管する。
- 部屋にいる時には必ずドアの鍵をかける。部屋を離れる時は、ほんの数分でも部屋に鍵をかける。
- 部屋のドアをノックされたら、「Who is it?」と声をかけて相手を確かめ、知らない人の場合はむやみにドアを開けない。
- パスポートや免許証、Social Security等のID番号は控えておき、安全な場所に保管する。
- コンピュータ等の高価な製品のシリアル番号を控えておく。
旅先で
- 行き先の街の中の危険な区域は予め調べておく。
- 夜間は出来るだけ外出を避け、移動には短い距離でもタクシー等を使う。
- 貴重品は部屋に置かず、ホテルのセーフティーボックスを利用する。
- 旅行先には明るい時間に着くように手配する。
その他
- 相手の言っていることがわからない場合は、はっきりわからないと言うこと。むやみに「Yes」と言ったり、謝ったりしない。
- 買い物をしたときのレシートは必ず保管しておく。盗難に遭った際に、その物品を所持していた証明になる。
- 電話でのセールスやオンラインショッピングでは、相手が信用出来るかを見極め、むやみに個人情報(Social Security Number、パスポートナンバー、各種暗証番号、住所、電話番号、生年月日)を他人に伝えない。
2. 被害にあってしまったら
まずは身を守る!
万が一強盗に遭ってしまった場合、抵抗せず相手の要求に素直に応じること。相手が凶器を隠し持っている可能性があるため、命の安全を第一に考えて行動する。緊急の助けがいる場合、躊躇せずに「911」に電話する。
通報
キャンパス内で被害に遭った場合は、直ちに大学警察に通報する。キャンパス外の場合も、大学警察か「911」に速やかに連絡する。ネット上の犯罪に巻き込まれた場合も速やかに通報する。
被害届を出す
通報後は被害届を出し、ポリスレポート(被害/事故証明)を必ず受け取る。この書類は、保険請求や各種証明書(パスポート等)の再発給の際に必要。
各種所定の手続きを行う
盗難の場合、盗難にあったものの種類に応じて所定の手続きを行うこと。
| パスポート | 最寄りの日本大使館・総領事館 |
| I-20 | 大学の留学生オフィス |
| ビザ | 大学の留学生オフィスで手続きを確認 |
| 学生証 | 学生証(Student ID Card)発行部署 |
| クレジットカード | カード発行会社 |
| 銀行カード、チェックブック | 銀行 |
注意!!
- クレジットカードの盗難、紛失の場合は、第三者の不正使用を防止するため、直ちにクレジットカード会社に連絡し、そのカードが無効になるよう手続きをする。
- 学生証が寮へのアクセスキーとなっている場合は、直ちにRAに連絡し、無効となるよう手続きすること。また学生証に学内での支払い機能が付いている場合も、不正使用を防止するため、速やかに無効となるよう発行部署に連絡する。

保険会社に連絡する
治療、物損、盗難等、金銭的な損害が発生した場合、保険会社の緊急連絡番号に連絡し、必要な手続き方法について確認する。
AIG損害保険 アシスタンスセンター
1-800-8740-119
(米国内通話無料・24時間受付)
NCNへの連絡も忘れずに
事故や被害にあった場合、NCNアドバイザーへも連絡し、上記プロセスの確認や必要な指示を仰ぎましょう。時期、時間帯によってはNCNコールセンター、日本事務局国内サポート室に連絡してください。
NCN コールセンター(Skype名):
NCN米国大学機構 コールセンター
3. 緊急重大事故への対応
緊急重大事故とは、自然災害や大きな事故、テロなど重大で緊急を要する事態を指します。
平常時の情報チェック
- テレビやインターネットで米国や地域のニュースを朝晩必ず確認し、周辺で何が起こっているかを把握する。
- E-mailは毎日確認する。
- 緊急時には大学HPのトップページ等にwarning表示が出るので確認すること。
緊急重大事故への備え
- 大学の避難経路、避難場所、対応プロセスを確認し、いざというときにすぐに行動できるようにしておく。
- 非常時に備えて携帯電話で、大学スタッフやNCNアドバイザーと常に連絡が取れる状態にしておく。
緊急重大事故が発生したら
- 緊急重大事故が発生した場合、大学の指示に従って行動する。
- NCNオフィス、もしくはNCNコールセンターに連絡し、自身や他のNCN学生の安否について、可能な限り情報提供をする。
NCN コールセンター(Skype名):
NCN米国大学機構 コールセンター
竜巻への対応
米国中西部、南部では、春になるとトルネード(竜巻)のシーズン到来と言われている。春先にどんよりと空が曇り、強い風が吹き、雲が低くたれこめてきたら要注意。
地元の天気予報をチェック
テレビやインターネットの他、天気予報アプリをスマートフォンに入れておく。
"Tornado Watch"(竜巻注意報)
"Tornado Watch"(竜巻注意報)が出ていたら用心し、場合によっては安全な場所へ移動する。
"Tornado Warning"(竜巻警報)
大学キャンパス内
大学スタッフの指示に従い避難する。竜巻が頻発する地域ではトルネードシェルターが大学内に設けられているのでシェルターに避難する。
車の中にいた場合
車の中は危険なのでシェルターに避難する。シェルターが無い場合は、頑丈なビルや橋の下、地下の窪んだところを探し、かがんで身を低くする。
比較的大きな建物の中にいた場合
建物の中心部に移動する。地下や屋内のホール、階段の吹き抜け付近が安全。窓際、出入り口付近には絶対にいないこと。
家の中にいた場合
家の中心部に移動する。バスルームは壁の中にパイプが組み込んであったりするので、比較的安全とされている。バスタブの中で身を低くして、毛布等で頭を含めた全身を覆うこと。窓際やドアの付近は危険なので、離れたところに避難すること。
