ここでは、病気やその治療対応、健康管理について説明していきます。
1. 病気になったら…
緊急の度合いによってかかる病院や対応方法が異なります。以下のフローを頭に入れ、緊急時に迅速に適切な判断ができるようにしておきましょう。また、大学からの対応方法の指示もよく確認しておきましょう。
緊急事態かどうか?
- 緊急の際は、NCNアドバイザーに連絡して指示を仰いでください。
- うまく連絡が取れない際や、一刻を争う場合はRAやキャンパスポリスに連絡をしましょう。
- 寮外に転出している際は911に電話をして救急車を呼びましょう。
(通常レベルで)体調が悪い場合
- 平日昼間は大学のヘルスセンターに行きましょう。
- その際もNCNアドバイザーに連絡し、助言を仰いでください。
- 夜間や週末など大学のヘルスセンターが閉まっている場合やアドバイザーと連絡が取れない場合は、保険会社の緊急連絡先に相談しましょう。
保険会社緊急連絡先
AIG損害保険 アシスタンスセンター
1-800-8740-119
(24時間日本語対応・通話無料)※AIG留学生保険未加入の場合は利用できません
判断がつかない場合
自分で病院に行くべきか判断がつかない場合もアシスタンスセンターに相談するか、躊躇せず大学のヘルスセンターに行きましょう。
また、AIG損害保険会社では、医師がメールで健康相談に対応する"Doctor's Me"というサービスを展開しています。AIG損害保険マイページよりアクセスできますので、留学生保険冊子を参照の上、必要に応じて利用してください。
2. 病院で治療を受ける際の流れ
持参するもの
保険カード、クレジットカード/チェックブック、学生ID
キャッシュレス医療サービス提携病院に行く場合
病院が保険会社に請求するので、その場で治療費を支払う必要はありません。領収書、診断書のコピーは必ず保管しましょう。
注意!!
病院担当者によってはキャッシュレス提携を理解していない場合もあるため、治療を受ける前に保険会社に電話し、事前に病院に連絡してもらいましょう。
キャッシュレス提携外の病院に行く場合
一旦費用を立て替え払いをした上で、後日AIGより補填されます。いずれにせよ、対応をアシスタンスセンターに確認してから病院に行きましょう。
病院に行く際の注意
授業を休む場合は医師/看護師発行の通院証明(excuse note)を発行してもらい、担当教授に提出しましょう。体調的に可能であれば通院で休む旨を一報入れてから病院に行きましょう。
およその熱の換算表
| 摂氏(℃) | 華氏(℉) |
|---|---|
| 36.5 | 97.7 |
| 37.0 | 98.6 |
| 37.5 | 99.5 |
| 38.0 | 100.4 |
| 38.5 | 101.3 |
| 39.0 | 102.2 |
3. 薬の購入
自己判断で購入した市販薬は原則、留学生保険の適用外になります。まずは医師の診察を受けることを推奨します。
病院等で処方箋が発行された場合
薬局の中にある処方薬(Prescription)のコーナーへ行き、医師からもらった処方箋を提出する。(一度利用した薬局には自分の記録が残るので、同じ薬局を利用した方がよい) 薬購入で立て替えた金額は、(ほとんどの場合)保険金の申請対象になるので、レシートは必ず保管しておくこと。
医師の指示等により市販薬を購入する場合
医師が指定した市販薬を購入。市販薬の中には薬局のカウンターでないと購入できないものもあるので注意。(処方箋は不要)
4. 歯科治療
アメリカでの歯科治療は高額になる場合があります。留学生保険において、歯科疾病治療特約に加入している場合であっても、治療の内容によっては保険でカバーされないものも多いので、治療前に必ず確かめましょう。状況によっては応急手当のみにして、帰国したときに治療しましょう。
5. 眼鏡、コンタクトレンズ
アメリカで眼鏡やコンタクトレンズを作るには、まず検眼士(Optometrist)に処方箋を作成してもらいます。検眼は有料です。通常、この処方箋を眼鏡屋に持って行き、眼鏡やコンタクトレンズ作成を依頼します。眼鏡屋によっては検眼士がいて、その場で検眼してくれるところもあります。コンタクトレンズの場合、日本で使用していたものと同じものが作れるとは限らないので、渡米時や日本帰国時にスペアを用意しておくとよいでしょう。
視力の読み方
| アメリカ | 日本 |
|---|---|
| 20/16 | 1.25 |
| 20/20 | 1 |
| 20/25 | 0.8 |
| 20/30 | 0.67 |
| 20/40 | 0.5 |
| アメリカ | 日本 |
|---|---|
| 20/50 | 0.4 |
| 20/60 | 0.33 |
| 20/80 | 0.25 |
| 20/100 | 0.2 |
| 20/125 | 0.16 |
| 20/160 | 0.125 |
6. 医療用語集
専門診療科の名称
| 神経科 | Neurology |
| 眼科 | Ophthalmology |
| 耳鼻咽喉科 | Otolaryngology |
| 循環器科 | Cardiovascular |
| 呼吸器科 | Pulmonary |
| 胃腸科 | Gastroenterology |
| 産科・婦人科 | Obstetrics & Gynecology |
| 泌尿器科 | Urology |
| 小児科 | Pediatrics |
| 血液科 | Hematology |
| アレルギー | Allergy |
| 皮膚科 | Dermatology |
| 整形外科 | Orthopedics |
| やけどと毒薬 | Burns & Poison |
| 精密検査 | Thorough (Close) Examination |
痛みの種類とその表現
| hurt | 肉体的な痛みだけでなく、精神的な痛み |
| pain | 怪我、病気、筋肉疲労による痛みや不快感 |
| a mild pain | 軽い痛み |
| a dull pain | 鈍痛 |
| a severe pain | 激しい痛み |
| a sharp pain | 鋭い痛み |
| a piercing pain | 刺すような痛み |
| a throbbing pain | ずきずきする痛み |
| a pricking pain | チクチクする痛み |
| a sore pain | ヒリヒリする痛み |
| ache | ずっと気になるような痛み |
7. 健康管理
日常的にちょっとしたことに気をつけるだけで、健康的な生活を送ることができます。効率的に勉強を進め良い成績を維持するためには、健康管理も大きな役割を果たします。健康管理の一例をここに挙げるので、参考にしてください。
睡眠
学習効率を上げるには、脳にも休養が必要で、そのためには十分な睡眠が不可欠です。一般的に最低6時間の睡眠は必要と言われています。また、体の疲労回復を促すホルモンは午後10時から午前2時の間の睡眠中にだけ分泌されるので、この時間帯に睡眠を取っていることが理想的です。せめて12時には就寝し、早起きすることを心がけましょう。また、遅刻や授業中の居眠りは授業に集中できず、講師に対しても失礼で、成績にも影響するのでしてはいけない行為です。
食事
栄養に偏りのない、バランスの取れた食事をこころがけましょう。朝食抜きで授業に臨むと、集中力が持続できないので、少し早めに起床して朝食の時間を設けましょう。疲れを感じたら、ビタミンCを多く含む野菜や果物を食べると疲労回復が促進されます。食事だけでは栄養バランスが取れないと思う学生は、サプリメントを利用するのも一案です。ただしサプリメントは食事の代用にならないので注意してください。
運動
定期的に適度な運動をすると気分転換になり、ストレス解消にも役立ちます。学業で多忙な時に軽い運動を取り入れると、かえって勉強の効率を上げることもできます。自分に合った継続できる運動を探してみましょう。週末等、時間のある時は、友人とスポーツを楽しむのもよいでしょう。
水分補給
人間の体は我々が認識している以上に水分を要します。のどに乾きを覚える前に水分を補給するほうが良いと言われています。十分に水分を取ると、体内の新陳代謝が促され、健康にも良いです。特に暑い地域に住む学生は、水分補給に留意する必要があります。めまいや頭痛を感じたら脱水症状とも考えられるので、まず水分補給をしてみましょう。
